シャウレイ|10万本を超える圧巻の風景。リトアニアの十字架の丘。


十字架6



ラバ ディアナ!

ラトビアを後にし、リトアニアへ向かいます。



まずはシャウレイへ。

バスで12ユーロ(約1,680円)。


リガからシャウレイ行きは9時、12時、15時発がありました。
数社運行してまして若干金額が違います。7ユーロから12ユーロ。


朝はリガ市内を観光していたので、12時のバスに乗りました。

片道3時間とのこと。




シャウレイ1



バスは予定通り午後3時頃にシャウレイのバスターミナルに到着しました。
ショッピングモールが併設されていていいですね。


ハンバーガー屋が横にあるんで、そこでwifi使えます。

ちなみにこの街に来た目的ですが、「十字架の丘」なるものがあります。


出会った旅人に写真を見せてもらったことがあるのですが、
十字架の数がハンパないですね。


それ以来リトアニアに行くことがあれば絶対に行こうと思ってました。


その「十字架の丘」の拠点となる街がここシャウレイなのです。



チケットブース



バスターミナルのチケットブース。
ここでシャウレイ行きのバスチケットを買えます。

たしか片道0.75ユーロ(約100円)。



時刻表



15時過ぎに着いたので、15時40分のバスに乗って出発です。
ターミナルの12番から乗れます。


ドマンタイ(Domantai)というのが十字架の丘の最寄りバス停になります。
事前に運転手に確認しておいた方がいいですね。


ちなみにバックパックやスーツケースはバスターミナルで預かってもらえます。
たしか0.5ユーロ。


バスは20分ほどで最寄りのバス停に到着します。


ここを左


到着したら少しだけ逆走して、最初の角を左に曲がります。
そこから2キロほど歩きます。

マダム



シャウレイのバスターミナルで一緒になったマダムお二人と十字架の丘へ向かいます。
今回はバルト三国旅行なんだとか。


チョイスがなかなかシブい。




道2


道3




こんな感じでひたすらのどかな道。
田舎っぽい雰囲気でめっちゃいいですけどね。


先ほどのマダムですが、カウチサーフィンのホストをやってるらしく、
以前泊めてあげたエストニア人を訪ねてやってきたんだとか。


たぶん自分の親ぐらいの年代だと思うけれど、

その年で新しいwebサービス、しかも外国人を自宅に泊めて国際交流という、
ちょっと難易度の高めなサービスを利用しているのはすごいなと思いました。


めっちゃ楽しんでやってるみたいですね。
しばらくは厳しそうだけどホストもやってみたいですな。



道4


道5



さてそんなことを話してるとだんだんと見えてきました。
遠くから見ても十字架がたくさんあることがわかります。


一体何本あるんだろうか。




十字架1


十字架2



両側に十字架があるところまでやってきました。
試しに数えようと思ったけれどこれは無理ですね。


とにかくその数に圧倒されました。



十字架4



これとかブラジルのリオに会ったコルコバードのキリスト像にちょっと似てますな。


南米が懐かしい。




十字架5


「十字架」とひとくくりになっているけれど色も形も種類も様々ですね。


ホント多いですな。




十字架6


十字架7




ちなみにこの十字架の丘は、


「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」ということで
無形文化遺産に登録されています。


本数は約50,000本とのことでwikipediaに書いてありますが、
現在も増え続けその数は10万本以上とも言われています。


十字架8


十字架9



初めてここに十字架が建てられたのは、
1831年のロシアに対する11月蜂起からではないかと考えられており、


数世紀を経て、十字架だけでなく、


イエスの受難像やリトアニアの英雄の彫刻、聖母マリア像なども
次第に置かれていくことになったとのこと。



十字架10


十字架11



ソ連の統治下にあった1944年から1990年には十字架は特に重要な意味を持っていました。




丘へ行き十字架を捧げることで、


リトアニア人たちは宗教や遺産への忠誠心、ならびにソ連に対しての

「非暴力による抵抗」を意味しました。



十字架12


十字架13



しかしソ連はこの十字架をブルドーザーで破壊しようとしていたとのこと。
そればかりではなく、ダム建設のために水没しそうな危機もあったんだとか。


なかなか大変な状況だったようです。


1961年には5,000本が、1975年には1,200本が破壊されたと
wikipediaに書いてありました。





十字架14


十字架15


ソ連から独立を果たした今もリトアニアの人々にとって特別な場所のようです。

特にご年配の方にとっては心の拠り所みたいですね。



イタリア


フランス


国2




ちなみに今は誰でもこの地に十字架を置くことが出来るとのこと。
近隣に十字架も売ってました。


イタリアやイギリスを含め、各地の国旗をいくつか目にしました。

入口


十字架16



バスの関係で滞在時間は1時間にも満たなかったですが、
圧倒的な本数で非常に楽しめました。



マダムと




共に周ったお二人もどうもありがとうございました。
カウチサーフィンの話面白かったです。


バス2



帰りも約2キロの道のりを歩き、バス停へ。
予定通り17時27分にやってきました。

 

バスターミナルに到着してそのまますぐに
リトアニア第二の都市カウナスへ向かいます。



ちなみにシャウレイ〜カウナスは10.1ユーロでした。
明日は杉原千畝さんの記念館に行く予定です。


2015-09-18 | Posted in 57.リトアニアNo Comments » 

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